DRepフォーラム ニュースレターへようこそ
このニュースレターでは、カルダノのガバナンスおよび予算に関する重要情報を簡潔にまとめてお届けします。
X(旧Twitter)スペースの要点、今後の投票に関する締切リマインダー、そして私たちが得た主要な知見をご紹介。必要な情報を効率的かつ確実に把握するための新しい情報源です。
🔔 お知らせ
5月30日 – 最短期間で実施されるDRepガバナンスアクションの投票締切 → 提案内容を確認
5月31日 – 憲法委員会(Constitutional Committee)選挙の立候補締切 → 立候補はこちらから
要約
₳2億7,500万のエコシステム予算案が現在公開中。6月13日までレビュー可能です。
Amaruノード開発提案は、主にRustで実装されネットワークのセキュリティ強化および検閲耐性の向上を目的としています。
ステーブルコイン流動性ファンド提案は、年間4%の財務リターンを目標としています(現在はメタデータの不備によりオンチェーンでの公開が未完了であり、再提出が見込まれます)。
コミュニティガバナンスツールは、オープンソースによる保守モデルへの移行が進められています。
登録済みDRepの数は、4月以降7倍に増加し現在929名が登録しています。
DRepの地理的分布
委任ステーク上位100名のDRepの分布状況を見ると、日本および米国コミュニティの存在感が際立っており、全大陸にわたって幅広い代表者が確認されています。
主要な意見の賛否や傾向をひと目で把握できるよう、直近の3件のガバナンスアクションに対するDRep投票の内訳を以下に掲載しています。



予算関連アクション:Amaruノード開発 および ステーブルコイン流動性ファンド提案
🗓️ 5月13日に開催されたXスペース(主催:@cryptstitution )
このスペースを聴くことで何を得られるのか?
このディスカッションでは、カルダノの強靭性と成長におけるノードの多様性およびDeFi流動性の戦略的な意義について掘り下げています。
あわせて、財務ガバナンスにおいてDRepが直面する重要なトレードオフにも焦点を当てています。
ノードの多様性 ― Amaru提案
概要:既存のHaskellノードを補完する形で、セキュリティ、分散性、インフラの強靭性を強化することを目的としたRustベースのノード開発プロジェクト
提案名:Amaruノード開発2025(予算:₳2,500万)
所属:共通インフラに特化したメンバー制組織PRAGMAを通じて提出
目標:2026年第1四半期までにベータ版リリースを目指す
セキュリティ対策:メインネット統合前に3回の監査サイクルを実施予定
ステーブルコイン流動性 ― DeFi財務提案
概要:カルダノのステーブルコイン流動性を強化し、DeFiの普及を促進するとともに、継続的な財務収益の創出を目的とした大規模なトレジャリー(財務)施策
チーム:以下のメンバーを含むマルチシグによるガバナンス委員会が運営
@cryptofly777、@DarrenCamas、@ElderM、@giozzi、@TheAntinomist、@LidoNation
方針:コミュニティ主導、透明性重視、KPI(成果指標)に基づいた運用
目標:初年度に年率4%のトレジャリーリターンを達成
備考:gov.tools上でメタデータの不備が指摘されており、再提出の可能性あり(XスペースにてMatthew Capps氏が確認済み。Ryan氏とともに現在対応中)
最新情報と今後の展望: @Jennycitalinda および @CardanoNoodz による最新アップデート
🗓️ 5月13日 Xスペース @Jennycitalinda & @CardanoNoodz
🎧 → 聴く | 📄 → 全文文字起こし
このスペースを効くことで何を得られるのか?
このスペースでは、2億7,500万ADAのエコシステム予算案、憲法委員会(Constitutional Committee)選挙、そして今後のガバナンスツールのあり方など、主要なガバナンス動向を取り上げています。
特に、透明性の確保、監視体制の強化、Intersectの役割の進化に重点が置かれています。
2億7,500万ADA カルダノ・エコシステム予算案
概要:Intersectによって提出・管理される本予算案では、カルダノの戦略的優先事項に沿った39件のコミュニティ承認済み提案に対して、総額2億7,500万ADAを配分
プロセス:38億ADAのステーク参加による審査を経て策定
仕組み:マイルストーンに基づく資金配分と監視体制を組み込んだ設計
透明性と成果保証
ツール:xerberus.io による公開ダッシュボードを通じて、各提案のマイルストーン進捗や資金使用状況を追跡可能
監視体制:定期的な監査と独立委員会による監督が組み込まれ、トレジャリーの信頼性と説明責任を担保
ガバナンスツール戦略
転換点:GovToolsなどのガバナンスツールは、コミュニティ主導の保守体制へと移行中
目的:オープンソースのAPIおよびインフラを整備し、エコシステム全体の貢献と強靭性を高めることを目指します
Intersectの戦略的中立性
Intersectは、コミュニティ主導のプロセスをより適切に支援・促進するために、ガバナンスの直接的なポジション(例:憲法委員会の席)から距離を置きつつあり、より中立的な立場への移行を進めています。
ntersect委員会選挙結果
2025年第1四半期に実施された委員会選挙では、カルダノコミュニティが呼びかけに応え、522名(有権者の27%)が投票を行いました。
全8つの委員会の36議席をめぐり、119名の候補者に対して合計11,839票が投じられました。
X投稿特集:カルダノ・ガバナンスの仕組みを解説
🔄 予算制度の仕組みを明確化
重要な理由:予算提案の承認はあくまで第一段階に過ぎません。実際の資金配分には、より高い承認基準を伴う別個のガバナンスアクションが必要となります。
📊 投票データ分析
重要な分析:データによれば、資金配分はカテゴリ別に分かれており、最も大きな割り当てを受けたのはコア開発(47.2%)、マーケティング&イノベーション(30.7%)、リサーチ(5.2%) でした。
🔍 インフォアクション(情報アクション)の仕組み
要点:インフォアクション(情報アクション)は、最終的な資金配分の決定ではなく、検討のための予備的な承認プロセスとして機能します。
ℹ️ 投票の仕組み
@invalid_eutxo による投票に関する重要な知見を共有:
"現在のガバナンス設計では、“No”に投票しても意味がない。投票しないのと同じ扱いになる。実際に違いを生むのは、“Yes”か“棄権(Abstain)”の投票だけだ。"
数値で見る現状:Dave氏によると、現在のガバナンス環境において「アクティブな投票権」の67%が引き出しアクション(withdrawal actions)に関係しているとのことです。
プロジェクト最新情報
以下のスナップショットでは、現在カルダノ上で開発中のプロジェクト数と、その公開予定時期の最新概要をご覧いただけます。
Flow DeFi は、オープンソース型レンディングプロトコルのプレビューを公開。数週間以内にパブリックテストネットを開始予定 → アナウンスはこちら
FluidTokens は、Babbel Feesをメインネットでリリース。これにより、CNT、wBTC、ステーブルコインによる手数料支払いが可能に → アナウンスはこちら
便利なリンク集
AdaStat – GovTool – Tempo – SyncAI Network – 1694-tools – DRep Watch – GovernanceSpace Analytics
ご覧いただきありがとうございました。
今後も的確かつ迅速なガバナンス情報をお届けしますので、ぜひご購読ください。
また、本情報が有益と感じられましたら、他のDRepの皆様にもご共有いただけますと幸いです。